ニュージーランド遠征の報告です。

こんにちは。上馬場です。

小島コーチより少し前のニュージランド遠征の試合報告です。

 

1月17日から2月1日(16日間)の日程でニュージーランドの2都市(ウエリントンとクライストチャーチ)で開催されたITF(国際テニス連盟)グレード4の2大会に帯同しました。

「人よりも羊の方が多い国」ニュージーランドは南半球に位置し、北半球の日本とは気候が逆です。1月、2月というと日本の7月、8月に相当します。
しかし、日本の夏よりもかなり乾燥しているので、日陰に入るとひんやりします。
とても過ごしやすい気候です。

世界的な選手を目指すなら、1月、2月の寒い時期はトレーニング効果やけがの予防を考えると、
南半球の暖かいオーストラリアやニュージーランドで試合に出たり練習したりするのは理想的ですね。

また、1月の後半にはオーストラリアンオープンがあるので、そのジュニア大会に世界中からトップジュニアたちが集結します。
その中の一部の選手が、その後、ニュージーランドに移動してきます。
その理由は、3大会がセット(グレード4、4、3)になって運営され、3週目がグレード3というより高いグレード(勝てば獲得ポイントが大きい)の大会になっているからです(私たちはその前の2大会に出場)。

その結果、普通のグレード4の大会よりもレベルが高くなっています。

というわけで、毎年日本からも多くのジュニアが参加します。私はヒルスから木島菜々花、大岡歩生の2選手、外部からは大村蒼太、新垣勇斗、山口陸人、三浦奈々の4選手を連れて行ってきました。

今回の遠征の「ビッグニュース」は、菜々花が世界ジュニアランキング200番台の第5シードのヨーロッパ(チェコ)の選手を6-2、6-3で破ったということです。
この選手は、前週のグレード4の大会は第1シードでベスト4、菜々花に敗れた翌週のグレード3の大会では準優勝でした。そんな強い選手に勝ったのです!

3回戦は、ジャッジが「信じられない(ラインから10センチ以上入っていてもアウトのコール)」ぐらい汚い選手に集中力を乱して負けてしまいましたが、これも「いい経験」です。
世界には「いろんな」選手がいることがわかったでしょう。

菜々花の目標は、2021年にオーストラリアンオープンジュニアに出場することですが、まず、予選に出られるランキングとして200番台を目指すことになります。
その意味でも今回、200番台の選手に勝ったことは大きな自信になったことでしょう。

歩生は、3度目の海外遠征で初めてITFジュニア大会に出場できました。
これまでは年齢制限(13歳以上)で出場できず、試合会場で練習したり、近くのアカデミーに練習参加させてもらったり、飛び入りでその国のナショナルジュニア大会(全日本ジュニアに相当)に出場したりと、「いろいろな経験」を積んできましたが、1月に13歳になったことで、ようやく目指す大会に出場できることになりました。

ITFのグレード5や4の大会は、15歳から16歳が出場者全体の70%以上を占める中で13歳と21日は、もちろん「最年少」でした。1勝を上げるにはまだまだ力不足ですが、この年齢から「グランドスラムを目指して」本気で取り組んでいけば、可能性は無限大です!早いスタートを切れた有利さを無駄にしないよう、(目先に囚われない)
先を見据えた取り組み方をしていきましょう!

冒頭で「人よりも羊の方が多い国」と紹介しましたが、人もおだやかでフレンドリー、治安もよく「安全な国」と見られていたこの国で、私たちが帰国してまもなくの3月15日に、この国史上最悪の犯罪事件が起こりました。犯人が2つのイスラム教のモスク(教会)を襲撃し、50人が死亡、50人が負傷したとのこと。2つのモスクの内の
1つが試合会場と同じリンウッド地区にあったのです。私は大きなショックを受けました。
改めて、今の時代はどこで何が起こっても不思議ではない、安全が保障された場所など
ないんだと思い知らされました。

世界を目指すなら、グランドスラムを目指すなら海外に出て行くのは必須です。
避けては通れません!今後、さらに細心の注意を払いながらジュニア選手のサポートをしていきたいと思っています。