TPP「フィジカルテニス」 初回クリニック終了!

12/20(土)休館日に行われた、来年からプログラム化するTPPトレーニングスタジオによる「フィジカルテニス」、待望の初回クリニックが開催されました。 一般愛好者の部と、トーナメント出場者の部の2部に分けて行いましたが、おかげさまで両方とも満員御礼となりました。 image

TPPトレーニングスタジオは東京都板橋区にあり、30年以上に渡りテニスに特化したトレーニングを研究され、数多くの国内プロテニスプレーヤーと、海外の選手も指導されております。代表の田中歩トレーナーは、今年は日本には3ヶ月ほどしか居られなかったようで、忙しいスケジュールの合間を縫って来ていただきました。2日前に中国から帰ってきて、2日後にはすぐにタイに出発となるハードスケジュール。本当に超多忙な大人気のトレーナーです!

私は、もう15年前になりますが、テニス雑誌で連載されてた記事にとても興味があり、板橋区まで通っていた時期がありました。当時はお父様のレッスンに参加しておりましたが、歩トレーナーからは個別の筋力トレーニングをしてもらっておりました。その当時からこの方の指導力は只者じゃないなと感心しておりました。

それまでのトレーニングはというと、特に科学的なものはしておらず、上手な身体の使い方を知らずにいました。体力には自信がありましたが、いざレッスンを受けてみるとすぐにバテてしまい、長く持たせることができず、自分自身の効率の悪い身体の使い方を思い知らされました。それがそのまま試合に表面化していることに気付きました。

特にテニスはストップ&ダッシュの繰り返し、左右前後に、下から上にとあらゆる方向に身体を動かさなければなりません。私は呼吸の使い方が悪く、力の入れ方が下手だったのをよく指摘されておりました。そうなると頭で考えていることと、身体とのジョイントができないことと、呼吸が荒くなると、思考能力もままならないことを教わりました。

遠いので、週に一度しか習うことしか出来ませんでしたが、1週間の間は与えられた課題をこなしていく日々を繰り返しているうちに、いつしか自然と身体と脳が一致するような感覚を覚え、それからのテニスが劇的に変わったのを覚えております。

その当時から、これはスクールに是非取り入れたい内容だなと思っておりました。まずは社内研修として2年前にお願いをしました。そして、昨年参加させていただいたタイで行われた14日間のジュニアキャンプ「Allout Challenge 2013」で再びご一緒することが出来ました。そこで、ぜひコラボレーションの企画をやろうと話をしており、こうしてようやく実現まで辿り着きました。 image

まずは入念なストレッチとウォーミングアップから。早速、怪我をしないための正しいストレッチの仕方を教えていただきました。 今回の企画はトレーニングだけではありません。フィジカルとテニスを融合したレッスンとなります。年齢とともに動けなくなるのは、日常的に身体を動かす範囲が狭くなる生活をしているので、人間の身体はその行動範囲に慣れてしまいます。 動ける範囲を広げ、そこを少し刺激を与えます。それまで錆付いていた身体の「サビ」を落とすことによって、より快適でスムーズな動きをテニスに取り入れるということを目標に置いたプログラムとなります。 image

2人1組となるパートナーストレッチから。自分自身ではなかなかストレッチが行き届かないところまで、十分に伸ばすことができます。 image

私も田村コーチとパートナーストレッチをしましたが、結構照れますね(笑)。でも良いコミュニケーションになったり、ダブルスの試合前などでは、パートナー同士でやるのもいいですね。 image

 

続いて、体を動かしながらの動的ストレッチ。ポカポカと身体が温まり、ここから良いパフォーマンスが発揮できそうな、十分安心できるウォーミングアップができることを実感。 image

ウォーミングアップが終了し、いよいよ本題に入ります。まず身体をスムースに動かすためには、頭の中で描くイメージが大事であることを教わりました。脳と身体の一致です。 image

田中トレーナーより、町田コーチを指名。町田コーチには、田中トレーナーが言う様々なスポーツを、持っているイメージで演じてもらいます。 サッカー、野球、ボーリングと、言われたスポーツを身体で表している町田コーチ。 image

これはゴルフなのかな?ここまではなんとか演じる町田コーチ。さらに田中トレーナーから、カポエラやポロ、クリケットなどの競技を言われますが、イメージが湧かない町田コーチ。 それでも何とか動いて誤魔化そうとするのが町田コーチの不思議なところ。普通はピタッと動きが固まるものです。 人間はイメージのあるものに対して、動くことができるものだが、全くイメージを持っていないものに関しては静止してしまうものだそうです。テニスに置き換えると、返球する方法のイメージ、プレーのイメージがないと、ラリー中に動きが固まり、ミスをしてしまうということを、ここで教わりました。つまり、イメージを常に持ってプレーすることにより、より良いパフォーマンスを期待できるというものです。 その点、町田コーチはイメージを持たなくても何とか動こうとする珍しいタイプ?!みんなの前で緊張していたのかな?! image

田中トレーナーより、様々な身体の動かし方を指導していただく。やはり専門家の方に言われることは説得力があります。 image

フィジカルテニスでは、ヒッティングをします。教わった身体の動かし方や、イメージの持ち方を活かして、ボールを打っていく。自分に今まで足りなかった様々な課題が発見できます。   image

サービスの動作を教わりました。どんな身体の使い方をすると良いかを、フィジカルトレーナーの目線からの指導です。身体の構造を知り尽くしているので、テクニックだけでない、フィジカルのヒントを少し加わることで、劇的にフォームの変化が期待できる。今まで振ることのできなかったフォームが実現できるようになります。 image

とても話し方が上手な田中トレーナー。非常に説得力があり、研究されてきた内容を、数々のプロ選手を指導してきたキャリアが十分にあるもがわかります。深い内容のものばかりです。 image

第2部はトーナメント出場者向けとなります。テニスのキャリアがあり、個々のプレースタイルが確立されているので、やはり何かの刺激が欲しい方たちばかりです。テクニックに頼りすぎることで、ショットを誤魔化してしまいがちです。さらにプレーレベルを上げるためには、フィジカルとテクニック、メンタルとの融合が大事となります。また、年々衰えていく運動能力に、ちょっとした刺激を与えることにより、本来持っているスキルを上手に発動させることがフィジカルテニスの素晴らしいところです。 image

熱心に話を聞く田村コーチと町田コーチ。私たちも非常に勉強になりますね!ぜひレッスンで活かしたいと思います。 image

脳の指令と、身体が結びつくと、プレーパフォーマンスが高まります。素早い判断が出来ても、身体の動きが反応しなければなりません。フィジカルテニスとは、脳と身体の一致を鍛えられるプログラムです。 image

テニスは動きながら、正しい判断をし、身体を反応させます。さらに道具を使い、決められた面積の中にコントロールをしていくスポーツです。フィジカルテニスでは、動きながら頭を使い、脳と身体を一致させることを訓練します。 image

テニスに必要な様々なタイミングや空間、リズム、そして身体の動かし方だけでなく、常に考えることを鍛えると、劇的にテニスのパフォーマンスが向上します。最初は焦りがありますが、慣れてくるとビックリするほど身体がスムーズに動くようになります。何でも継続が大事ですね。フィジカルテニスは今後も継続したプログラムとして実施したいと思います。 image

第1部の皆さん。ご参加ありがとうございました!また継続して参加してくださいね! image

第2部の皆さんもご参加ありがとうございました!   フィジカルテニスは新しいプログラムとして継続して実施したいと思いますが、次回の日程は今後詰めていきますので、決まり次第、告知させていただきます。ここでは全て伝えきれないほど、充実した内容ばかりです。ぜひ次回の参加をお待ちしております! さらに気になる方は、TPPトレーニングスタジオで豊富なプログラムがありますので、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

TPPトレーニングスタジオ公式ホームページ http://www.tpp-gym.jp/index.php