【視力について②】4つのスポーツビジョン「動体視力」について

こんにちは。Ken‘s成田校の稲葉です。

視力の弱い私にとって、年々ボールが見づらくなり、照度が足りないコートでのテニスは、ボールの輪郭は見えておらず、自分の打った打球と相手の打球するタイミングで、「なんとなく」の感覚で、そこそこボールをラケットに捉えている状態です。

メガネとコンタクトの度数ばかりが上がり、そんなにコロコロと変えてもお金も持たないし、テニスだけに照準を合わせると日常生活の見え方がキツ過ぎるものになり、どうしたものかと悩みます。

そこで、根本的な「視る力」を鍛えなければならないと考えたわけです。

・ダブルスの前衛に立ってプレーする時は、本当にキツい…。
・トップスピンなどの落下する打球に目が追いつかない…。
・ナイターテニスで、十分に見える照明のあるコートが少ない…。
・ロブなどの空間認知力が著しく低下する…。

改めて「視る力」について、考えるようになりました。

若い時はこんな悩みなど全くなかったのですが、40代半ばから悩み始め、もっとテニスを楽しみながらプレーしたいと思うようになりました。

このような悩みを抱えている愛好家はとても多いのではないか?と思うわけです。

スポーツにおける視力のことを「スポーツビジョン」と言いますが、テニスにおけるスポーツの場合、あまり静止視力の低さは大きな問題になりません。

テニスのスポーツビジョンには大きく4つの視力が大事とされております。

・「動体視力」
・「深視力」
・「瞬間視」
・「周辺視野」

そこで、「動体視力」について触れたいと思います。

まず、「静止視力」というのは、止まった状態で、止まっているモノを見る能力です。眼科で視力検査をする時の視力ですね。

「動体視力」というのは、動きのあるものを見る力のことです。テニスではまさに飛んでいるボールのことですね。

動体視力は眼球を動かす筋肉を、どれだけスムーズに動かせるかで決まります。この目のまわりの筋肉が衰えてしまうと、動体視力の働きも弱ってしまいます。

年齢による動体視力の変化は、20歳あたりまでが発達のピークとなり、少しずつ衰え始め、40代を超えた辺りから衰えが早くなり、60代から急激に衰えます。65歳以上になると、三分の二まで下がると言われています。

年齢とともに眼の周りの筋肉が衰えることで、眼球をきちんと動かせないことから、動体視力も低下してしまい、打球を目で追いかけにくくなります。

行動のメカニズムとして、

「目で見て情報を得る」

「情報を元に頭の中で判断をする」

「動作」

この「見て」→「判断する」という脳力が高く、早ければ早いほど、「動作」に結びつく時間が早くなり、反応速度の速いプレーに結びつくことになります。

反応速度の速い動作が可能になれば、「時間」的な余裕も生まれます。

ちなみに、めちゃくちゃ上手な選手の中に、視力が多少弱くても、しっかりとボールを捉えて打ち続ける人がいます。
そういう人を見ると、すごいなぁと思うし、一概に視力だけの問題に置き換えていた自分が恥ずかしくなります…。

静止した視力だけでなく、「行動のメカニズム」の処理能力が高く、ラリーそのものの洞察力が優れていたり、展開性が読めていることで、多少見えにくくても、すごいレベルの試合が出来ちゃうわけです。

「動体視力」アップの眼球を動かす筋肉のトレーニングは、本気で取り組む価値は十分にありますね。今はスマホやタブレットでトレーニングできるアプリもあり、手軽に取り組めるものもあります。
昔、小学生の時の昼休みに「目の体操」というものを学内放送で毎日やっていましたが、今はそういうのあるんですかね?眼球を上下右左、回したりと、動かすだけでも眼球周辺の筋肉を鍛えることにもつながります。

ボールの見やすさを向上させるためのビジョントレーニングは効果が期待できるものですが、アイグラスなどでボールを見やすくすることも可能です。

先日のブログでもお伝えしましたが、PRINCEサングラスキャンペーンを実施する期間について、日程が決まりましたのでお知らせいたします!

3/3(火)〜3/31(火)となります。

詳細は、当スクールフロントまでお問い合わせください。

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