こんにちは、稲葉です。
今回は、Ken’s四街道校の旭コーチ、Ken’s海浜幕張校の富田コーチ、Ken’sエストーレ校の松元コーチがモデルとなってくれました。
3人とも私の師匠的な存在です。Ken’s千葉会場で、ちょうど集る機会があったので、ナイスなタイミング。支配人の澤村コーチが別の仕事で忙しくしている合間に、ちょっぴりコートを拝借!
今回は、並行陣のペアを相手に雁行陣で対戦している時の、相手のボレーが短くなった時のシチュエーションです。
以前ご紹介させていただいたダブルスで使う「3つのボール」ですが、
①落とし球
②上げ球
③突き球
これらの球質を使用して、画像下↓の町田コーチは頑張って並行陣相手にストロークでラリーをしております。
頑張った結果、相手のボレーのボールが短くなりました。というところからです。
(もちろん、意図的にわざとボレーを短く打たれることもあります。)
しつこくボレーで粘られるのも嫌なものですが、雁行陣後衛の目の前は大きなオープンスペースがあります。
左右だけでなく、前後に揺さぶられるのは、本当にきついものです。これが意外とやりにくいですが、前に短いボールを打たれるのを想定して雁行陣のラリーをしなければ、短いボールに対しての反応が遅くなり、ミスをしてしまうことが多くなります。
相手のボレーの打球が短くなったら、ストローク戦の延長として、いつでもネットに出て行く準備が大事ですね。
まずは、短いボールに対して、アプローチショットを使って、前に出に行く勝負をしたいところです。
ここでの注意点は、せっかく前に詰めに行ったが、ボレーヤーへ浮いた打球になってしまうと、逆に強く打ち込まれてしまうので、しっかりとボレーヤーの足元に沈めることです。
ここで使うのは、「落とし球」となります。
ここで動画での紹介になりますが、ちょっと上手く行き過ぎましたね…。↓
しかし、このパターンしかないと、相手並行陣ペアの前衛がポーチを狙いに出てくることがあります。
相手前衛の動き方などを、試合中に見極めることが必要になりますが、ポーチに出てくるのを抑えるためには、もう1つのパターンが欲しいところです。
「落とし球」を使ったアプローチショットだけでなく、いざという時に実戦で役に立つのが前衛へのスピードボールです。
ここでは、「突き球」を使うことになります。
動画での紹介です。ここで大事になるのが、足元へ沈める「落とし球」と、前衛に突いていく「突き球」の打球スピードやスピードを、変化をつけることです。
曖昧な打球になってしまうと、逆に最短距離となる前衛からのボレーを喰らう形となってしまいますので、しっかりとプレス(圧力)をかけて打ちたいところです。
そして、よくあるパターンとして、相手並行陣のボールが浅くなり、処理をする準備が遅れてしまった時に(あるいは弱気になってしまったと時に)、アプローチショットをロブで回避しようとすることです。
相手前衛のスマッシュやハイボレーなどの返球能力が低ければ問題はないのですが、相手前衛は体制不十分で処理をした時のロブは、大概見抜いていることが多いものです。
そこで、スマッシュを打たれることが多くなりますので、前に詰めることが非常に怖いものとなってしまいます。
動画での紹介です。↓よくこんな場面がありますよね。短いボールに対するケアを怠ってしまうと、攻められたはずの展開が守らざるを得なくなってしまいます。
ここで、並行陣側の前衛の立ち位置です。
パートナーのボレーの配球が良いと、やはりポーチが狙いやすくなるので、立ち位置が前になります仮に浅くなったとしても、甘いアプローチになりそうであれば、ポーチを狙えるチャンスにもなりますので、怖がらずに位置を前にして、相手にプレッシャーをかけられると良いと思います。↓
逆に、パートナーのボレーの配球が甘くなって、相手が勢い良く攻めに来そうであれば、立ち位置を調整して後ろ気味に構えることも必要になってきます。
この辺りは、展開の様子を伺って、臨機応変に対応できると良いと思います。
同様に、雁行陣側の前衛ですが、パートナーのアプローチが良い形では入れそうであれば、次にポーチに出る準備をするために、タイミング良く前に詰めて、2人がかりでプレッシャーをかけることも出来ます。↓
そして、やはりパートナーの後衛が前のスペースをケアしていることを怠ってしまい、やっと拾えたボールはチャンスになりやすいので、立ち位置を下げて、前に詰めた後衛よりも下がるケースになります。↓
なかなか並行陣相手に、前に詰めに行くことは勇気の要るものですが、雁行陣で頑張ったベースラインプレーの延長として、アプローチショットから前に詰めて、ネットプレーも織り交ぜてポイントを取りに行くこともおススメします。
次回は、旭コーチの得意なアングルボレーを使ったシチュエーションをご紹介したいと思います。