ダブルス、こんな時どうする? Vol.6「アングルボレーを使ってポイントを取るために」

こんにちは。久しぶりのダブルスの投稿となりますが、今回は「アングルボレー」を使ってポイントを取得するためのパターンを紹介したいと思います。

 

今回もご協力いただいたのが、Ken’s四街道校の旭コーチ、Ken’s海浜幕張校の富田コーチ、Ken’sエストーレ校の松元コーチです。

 

パワー系のショットだけでなく、相手の力を利用したカウンターやライジングショット、ロビング、スライスと様々なオールラウンドテニスで組み立て、アングルボレーなど、タッチ系のショットを得意技とする旭コーチから実演をしてもらいました。

 

ここでは、平行陣を敷いて、雁行陣を相手とする場合のシチュエーションで説明をします。

 

雁行陣を主体として、ストロークでガンガン打ってくるプレイを攻略する一つの手段として、「前後の揺さぶり」が効果的になります。

 

あまり簡単に短いボールを使い出すと、返ってチャンスを与えてしまうパターンになってしまうことから、いくつかのショットと組み合わせることで成功率が上がる戦術となります。

 

まずは動画で紹介します。↓

 

 

旭コーチの実に見事なフォアハンドアングルボレーが決まりました。

 

簡単そうに見えますが、このプレイの中に大事な要素がいくつかありました。

 

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①まずはワイドに振って、相手がフォアハンドストロークでクロスに返球。

②町田コーチは、ワイドに振られたので、元の位置に戻るためのリカバリーをした。

③チャンスボールにならないように、焦らずしっかりと深くボレーをつないだ。

④町田コーチは、回り込んでフォアハンドストロークで返球をした。(させられた)

⑤センター寄りになった町田コーチを確認して、丁寧にオープンスペースのクロス前にアングルボレーを使って落とした。

⑥大きなスペースを空けてしまった町田コーチは、長い距離を走ることになり、ミスをした(エースになった)。

 

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ここまでの組み立てがあったことから、アングルボレーの打つチャンスが生まれました。

 

アングルボレーを打つ前の深いボレーは、無理なスピードを出さないで丁寧に深く「運んで」いることと、フォアハンドに回り込ませたことが、注目したい高等テクニックですね。

 

ワイド → センター → ワイド

 

深く → 深く → 短く

 

この2つのキーワードを意識して、アングルボレーを狙った展開を試してみてください。

 

さらに、旭コーチの上手いところは、アングルボレーと見せかけて、ストレートに打つことがあります。「ストレートに打つかも?」という駆け引きがあることで、さらにアングルボレーの成功率を高めているところが流石です。

 

どんな打球に対しても、しっかりとラケットヘッドを立てて構えていることが、あらゆるコースを打ち分けられるボレーのフォームとなります。旭コーチは徹底しているところがスゴイですね。

 

続いて、相手の打球を浮かせて、高い位置でのアングルボレーを使った展開です。動画でご覧ください。↓

 

 

またまた、見事なアングルボレーが決まりました。

 

これもしっかりと深くボールを運んでおります。

 

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旭コーチは、相手のボディー(体の正面)に深くボレーを入れました。

町田コーチは、正面に入ってきた旭コーチのボレーをフォアハンドストロークで打ち返したが、深いボレーだったため、浮いたボールを打ってしまった。

 

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相手のボディーに深くボレーを入れたことで、旭コーチは浮いたボールが飛んでくる可能性が高いことを読んでいました。

 

早くラケットを高い位置にセットしていることで、ストレートコースとアングルのコース両方を打てるようにしてます。

 

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スピードが無くても、ややサイドスピンをかけて、アングルボレーで確実にワイドにボールを落としました。

 

雁行陣後衛の位置がベースラインの内側にいるのにアングルボレーを多用し過ぎると、逆襲に会うことがありますので、その前の組み立てる段階が重要になります。

無謀に短いボールを使うと、一番困ってしまうのはパートナーの前衛ですからね。その辺りも考慮して練習を繰り返すと良いと思います。

 

アングルボレーでポイントを取るような戦術は、一見すごく難しそうですが、上記の項目を参考にしていただければ、打つチャンスが増えると思いますので、ぜひお試しください!